初心者でもわかりやすいメダカの飼い方 

メダカを初めて飼う場合、メダカの飼い方がわからないので教えてほしいとよくお問い合わせがあります。

最近またメダカがのブームがきており屋内でメダカをオシャレに飼いたいという方が増えてきています。最近YouTubeでアクアリウム等が流行り興味を持つ方が増えた結果です。

メダカを飼いたいと思ってもメダカの飼い方がよくわからず断念する方も多いと聞くので、当記事ではメダカ初心者でも安心してメダカを飼える方法をお伝えしようと思います

それでは最後まで読んでいって下さい

目次

メダカとはなにか?をわかりやすく説明

まずメダカを飼うにメダカとは何かをざっくり説明していこうと思います。

自分がこれから飼う生き物なので知っておいて損はないでしょう

メダカはダツ目メダカ科メダカ属に分類される淡水魚の総称です。メダカの種類は様々です。突然変異で産まれたメダカが新たな種類になるので、年々メダカの種類は増えています。

メダカは飼育が容易なので金魚に並ぶ人気な観賞魚で、若者から老齢の方まで幅広くファンがいます。

国産のメダカは二種類でキタノメダカとミナミメダカです。このキタノメダカとミナミメダカの二種類を総称して二ホンメダカと呼びます。

メダカのサイズ

二ホンメダカの一般的なサイズは4cm以下です。最近では突然変異により通常のメダカとは違うものが流通しておりサイズはそのメダカによって違います。一概にメダカのサイズは「これ」といった基準はありません

メダカの生態

メダカは綺麗で流れの穏やかな水路や小川に生息しており、動物プランクトン等を食べます。また蚊の幼虫であるボウフラを食べるので蚊の繁殖を抑制することができます。

またメダカは環境次第では塩分のある海水でも生きることができるタフな淡水魚でもあります。メダカは一回の産卵で10個程度の卵を春から夏にかけて産み、秋に成長し、翌年産卵します。

メダカを飼うための準備、必要なもの

まずメダカを飼う前にメダカの飼育に必要なものを飼う必要があります。
メダカを飼う前に準備するべき必要なものは

外の場合

  • メダカを飼育する水槽 
  • 底砂
  • メダカを移し替えたりするための網
  • 水温計
  • カルキ抜きした水

室内の場合

  • 植物用ライト
  • ろ過フィルター

これらのものが必要になってきます。ぜひ準備しましょう。

説明していきます。

メダカを飼育する水槽

水槽はいわばメダカの家のようなものです。あなたの好みに合わせて水槽を飼いましょう。よく使われる水槽として睡蓮鉢、ガラス水槽、プラスチック容器などがあります。

睡蓮鉢はとても綺麗で美しく風情があります。お洒落で和の雰囲気を味わうにはいいでしょう。ビオトープにも相性がいいです。

ガラス水槽は透明ということで横からメダカを観察したりしたい人にはおすすめです。ガラス水槽は比較的屋内で使う人が多い印象です。

プラスチックの容器は安価で安く抑えたい人にはおすすめですが屋外に置くと太陽光により劣化するのがデメリットです。

メダカを飼育する水槽は大きめが良いと私は考えます。水を入れる容量が大きければ外気温の急激な変化があったとしても緩やかに温度が変化するからです。また水の汚れも水の容量が大きければ急激に汚れることもありません。

ですので私はなるべく大きいサイズの水槽でメダカを飼っています。不必要なほど大きくする必要はありませんが。

水槽の大きさは人それぞれ考え方と自分の作りたいイメージによって千差万別なので答えというものがありません。

皆さん各々の感性に任せて水槽を選んで下さい。

メダカの水槽の中に敷く底砂

水槽の中に底砂を入れるため、底砂を用意しておきましょう。
底砂はバクテリアや微生物の繁殖に必要だからです。またお洒落な演出に一役買うからです。

バクテリアや微生物は底にたまったメダカの糞や餌の食べ残しを処理してくれるからです。それにより水質の悪化が緩やかになり水の手入れの頻度が減るからです。

底砂の役割を知った上で底砂を買って下さい。底砂には様々な種類があり皆さんの作りたい水槽に合わせて底砂を買ってみてはどうでしょうか。

メダカの餌

メダカは雑食ですのでボウフラ、ミジンコ、プランクトン、植物、小さな虫などを食べます。大抵は市販の、メダカ用の餌を買って餌やりをする人が多いです。

屋外での飼育の場合自然に虫等が水槽の中に入り、メダカの餌になります。ですがそれだけでは餌が不足ということもありますのでメダカ用の餌も与えます。
メダカ用の餌も与えることにより良質で大きい迫力のある個体に成長していきます。

メダカに与える餌の量はそのときのメダカの活性、飼育しているメダカの数によって変わりますので、そこは飼育者たる皆さんの腕の見せ所です。

食べ残しが出るほどの量は与えないようにして下さい。水質悪化の原因になります。毎回の餌やりでメダカの食べる量を把握し、都度調整しながらがベストだと私は思います。

夏はメダカの活性が良いので一日二回餌をやり、春と秋は一日二回の餌やりでいいでしょう。冬はメダカの活性が極端に下がり冬眠状態に移行するので餌やりをする必要がなくなります。

メダカの飼育水の温度を計る水温計

メダカが生きれる範囲の水温は2度から38度程度と言われています。そのため屋外で飼育する場合温度管理を行う必要があります。そのために水温計は持っておいたほうがいいでしょう。

日本の夏は非常に暑く、場合によっては水温が38度を超える可能性があります。そのようなことを防ぐためにも水温計を使い、水温が上昇していて危ないと思えば暑さ対策を講じることができます。

メダカを飼育するにおいて屋外は水温の管理が難しいですが、メダカの健康には良いです。太陽光にメダカが当たることで健康で丈夫な個体になります。

カルキ抜きした水

メダカを飼育するときに気を付けておかなければならないのが水です。カルキ抜きをしていなければ、カルキによりバクテリアが死滅し、水質の悪化が早く進みます。水がメダカの活性、健康を左右します。通常水道水にはカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が入っています。このカルキは水道水の菌の増殖を抑えます。カルキに消毒、殺菌の作用があるからです。

このカルキはメダカにとって有害ですのでカルキ抜きをする必要があります。
カルキ抜きの方法として皆さんが思いつくのは煮沸でしょう。水道水を10分ほど煮沸すればカルキを抜くことができるのですが、その代償としてカルキがトリハロメタンという有害物質に変わる恐れがあります。。このトリハロメタンを取り除くには更に30分以上煮沸する必要があり、トータルで40分以上煮沸する必要が出てきます。そうなると煮沸は手間と光熱費がかかるので経済的ではありません。

ですので私がおすすめするカルキ抜きの方法は、水道水を太陽光の当たる所に半日置く方法です。このやり方で安全にカルキを抜けます.

メダカの自然治癒力をあげるための塩

メダカも人間同様体調不良になります。そのときに塩浴をすれば自然治癒力が上がり、体調が回復することがあります。

塩浴はメダカの体内の塩分濃度と同じくらいの水槽を作ることにより、浸透圧を調整します。飼育水の塩分濃度とメダカの体内の塩分濃度を合わせてあげることにより、メダカの身体的負荷を軽減してあげることができます。

また、塩には殺菌効果がり、弱い菌や寄生虫では殺菌効果があります。菌や寄生虫の殺菌効果にも浸透圧が関係してきます。

メダカにとって影響のない塩分濃度でも菌にとっては高い塩分濃度であれば菌の細胞にダメージを与えれるからです

メダカの体調が悪い時に塩分濃度を0.5%ほどにして一週間ぐらい様子を見てましょう。

植物用ライト

メダカを飼育する水槽に水草を入れると思います。屋外であれば太陽光で光合成をし、飼育水に酸素を供給しますが、屋内だと光合成ができません。
屋内で光合成をさせるのに必要なのが植物用ライトです。

植物用ライトを用いることで屋内でも水草が光合成をできるようになるのです。植物用ライトはフルスペクトラムを用いるのがベストです。

最新の研究によると3色ライトよりフルスペクトラムのライトのほうが光合成をするのに効率が良いとされています。

ろ過フィルター

屋外で飼育する場合、太陽光が当たり、風通しの良い場所であれば対流が発生します。また風で水面が揺れるので自然に飼育水が撹拌され、酸素の交換が行われます。

室内においてこの様なことが発生しずらい環境ですので人工的に上記の環境を作ってあげなければなりません。その際に必要になるのがろ過フィルターになります。

ろ過フィルターを導入すると、飼育水が撹拌され滞留水の発生を防いだり、酸素の供給がされるのでメダカの生育環境の改善に繋がります。メダカを屋内で飼育するのであれば必ず買ったほうがいいです。

メダカの育て方

まず、メダカを飼ったら。メダカを水槽に移します。その際に最も気を付けたいことが3つあります。

  • メダカが入っている容器・袋の中に水と容易している水槽の中の飼育水の温度を合わせる
  • 飼育水をカルキ抜きしている
  • メダカ一匹につき、飼育水1L用意

メダカが入っている容器・袋の中の水と水槽の中の飼育水の温度に差があるとメダカが急な温度の変化に耐えれなくなり、弱ることがります。最悪死ぬこともあります。

なので温度を合わせることを必ずしましょう。

また、飼育水をカルキ抜きしてあげましょう。メダカにはカルキが負荷になるということと、有益なバクテリア等の繁殖を妨げないためにも必ずカルキ抜きをしましょう。

メダカを飼育する飼育水が少ないと、メダカが酸欠します。なのでメダカ一匹につき1L以上用意してあげましょう。ただし注意が必要なのがメダカ一匹につき1L用意しただけではまだ不十分です。飼育水は空気と触れ、酸素を取り入れてます。なのでなるべく空気と触れる表面積を大きくしないと、意味がありません。飼育水の容積を増やしただけでは足りません。

メダカの餌やり

次にメダカの餌やりですが、一般的に言われているのが「メダカが5分以内に食べきれる量を与える」です。餌が少なすぎると発育が悪いので、餌の量等は飼い主である貴方がメダカの様子を見て、適時調整したほうがいいでしょう。

餌を与えすぎてメダカが食べ残すと、水質が悪化します。そうすると飼育水を入れ替えたり、水槽内を手入れする頻度が増えるので、メダカが餌を食べ残さない程度で餌を与えてください。

メダカの繁殖

メダカは水温が20度以上になれば繁殖機を迎えます。繁殖期は夏終わりくらいまで続きます。

メダカが卵を産み付けるために水草を用意してあげましょう。代表的な水草でホテイアオイ、マツモがあります。ぜひ用意しましょう。

詳しくは別記事に書こうと思います。

メダカの飼い方まとめ

メダカを飼うには様々な知識と飼育に必要なものを準備する必要があります。少しでも皆さんの役に立てればと思い当記事を書きました。全てを書こうとすると多大な時間を食うので大雑把に説明を今回しています。

細部はまた別記事に書きますので、興味がある方は読んでみて下さい。

最後に私から皆さんにひとこと伝えたいことがあります。

メダカを飼う動機は人それぞれだと思います。夏休みの自由研究、観賞用、癒しのため等皆さん一人ひとり動機が違います。

メダカにも命があります。せっかくこの世に生を享けたのですから、メダカにとって最高の環境を与えてあげて下さい。

またメダカを通して命の尊さを知るきっかけになればと思っております。昨今の世の中命を大切にしない悲惨な事件が起きています。子供を虐待する、餓死させる、動物を無闇に痛めつける等。

命の尊さ儚さ、輝きを感じ取れる感性を養っていただきたいです。メダカを育てるということは将来自分が子供を育てるときの予行演習みたいなものではないしょうか。命を育てるということは、多大な労力が発生します。

それと同時に喜びもあります。

メダカの飼育を通して命の尊さを知るきかっかけになれば私は嬉しいです。


最後に注意があります。

飼っているメダカをどこかに放流することは絶対にしないでください。いまネットで売られているメダカの大半は日本固有の原種ではないので、交配が行われると原種が日本から消えていくことになります。メダカ(生き物)を飼ったのなら責任を持って最後まで面倒を見ましょう。

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投稿者プロフィール

メダカ男子まったりメダカチャンネルの本人
元航空自衛隊の隊員で今は自由気ままに生きています。
メダカやアクアリウムが好きで一日中そのことばかり考えています。
YouTubeチャンネル まったりメダカをやっているので是非気が向いたら視聴してください。

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